女木島の猫
瀬戸内海にある女木島。香川県高松港から船で20分ほどで行ける小さな島です。そこで、小さな猫たちに出会いました。
もくじ
女木島に行く
去年の10月に香川ひとり旅をした際、男木島に泊まろうと思い立っていくつかの宿へ電話をかけたのですが、どこも全滅。
近くの女木島の宿にかけてみたところ、隣なら営業しているよと教えてもらった「鬼旬」という民宿へ泊まることになりました。
女木島は鬼ヶ島ともよばれているそうで、島に着くと鬼の人形がおでむかえしてくれました。
夏は海水浴場になるらしく、広い砂浜が続いています。
海を端まで歩いたあと、反対の山の方に登って行ってみるとイノシシ注意の看板がありました。
海を渡ってきて繁殖したそうです。
2匹の子猫に出会う
民宿に戻ると、入り口に2匹の子猫が座っていました。
数日前から急に居ついてしまい、かわいいけれど飼えないので宿の方は困っているそうです。
少し大きめの子と、小さな痩せた猫が2匹。
大きな子は観光客に餌をねだってついていきますが、小さな子は潮風に吹かれてふらふら歩き、すぐに宿へ戻ってきます。
膝の上で眠る猫たち
夕方、宿の外に出てみるとまだ猫たちがいました。
ベンチに座って見ていると2匹とも膝の上に乗ってきて、そのまま3時間眠っていました。雨が降り始めて肌寒くなっても動けませんでした。
けられる小さい方。
途中、小さな子がむくっと起きあがって離れていったので、そのままどこかへ行ってしまうのかと思ったのですが、砂浜でうんちをして戻ってきて、何事もなかったように膝の上で眠りました。
一緒に暮らしたいけれど…
いつか出会いがあったら猫と暮らそうと思い、ペット可の建物に引っ越してから1年ほど経っていたときのことでした。
これは出会いかもしれないと思い、民宿の方にちらっとお話ししてみたら、「連れて帰って~」と言ってくれました。
けれどそれから数日間、高知の方へ行く予定もあったのでひとまず別れることに。東京へ戻るときにもう一度寄ってみて、まだいたら連れて帰ろうと決意しました。
再び女木島へ
数日が過ぎて帰り道、キャリーケースを持って女木島に渡ってみると…いました!
相変わらず懐こく寄ってきます。
2匹とも連れて帰りたいですが、いきなり2匹と暮らすのは難しく、宿の方とも相談して小さい子だけ連れて帰ることにしました。
猫たちのその後
小さな猫は、家につくと、すぐに膝の上に乗っておりなくなりました。
民宿の名前から「旬」をもらい、ゴロゴロとしきりに喉を鳴らすのでゴロも入れ、「旬吾朗(しゅんごろう)」と命名。
ひとまず病院へ連れていき、耳ダニの治療や予防注射をしました。
病院で診てもらうと、生後3ヶ月と言われ、たまたま自分の誕生日のあたりだったので同じ誕生日ということに。
最初は1.5キロだった体重が今は3キロに増え、おしゃべりで食いしん坊です。
そして初めて出会ったころと変わらず、ほぼ常に膝の上にいる甘えん坊です。
しばらくして宿の方から連絡があり、もう1匹も地元の人が連れて帰ったそうで、写真が送られてきました。
時々宿の方と連絡をとりあい、旬吾郎の成長報告などをしています。
また、島に行きたいです。