つくる

アニメ作画・演出をする愛媛生まれの人です。色々つくるのが好きです。

f:id:ahirutoinu:20190530163051g:plain

間に合うアニメーターでいたい

 数年前、まったくの素人新人動画マンとしてアニメ会社に入社した。タイムシートも初めて見るわたしには分からないことばかりで、目の前の仕事にいっぱいいっぱいだった。

 心の余裕をうむためにやっていたことのひとつに毎日の記録ノートがある。これがとても役立った。久しぶりに初期のものから見直したので、当時の記録方法や考えていたこと、現在の演出としてのお仕事を含めた担当作業全体の把握方法まで、いまも続く試行錯誤をまとめてみた。

f:id:ahirutoinu:20200805180605j:plain

 

 目次

作業時間が読めない不安

 わたしはなんでもすぐに忘れてしまう。ミスも多い。そのためたくさんメモをとるけれど、メモしたことを忘れたりなくしたりする。だから自信がない。この特徴は日常生活に支障をきたしているが、何より仕事をする上で、自分が締め切りをやぶってしまったり、求めに応えられないことに恐怖している。大切なことは余裕をもって何度も確認したい。

 

 締め切りの遅れや仕事内容の不足は、その後たくさんのひとの作業やスケジュールに影響するかもしれない。わたしは不安で余裕がなくなるとパフォーマンスが落ちる。自分の納得できない仕事をしなくてはならない環境を、自分で引き寄せることは極力したくない。

 なので仕事を受ける段階で、それが『余裕をもって自分にこなせる作業内容と量と期間なのか』を把握して安心しておきたい。これがなかなか難しく、安心できるときがこない。

 制御不能な事情によって予定していた仕事がこなせなくなることもあるかもしれない。その場合はすぐに相談するとして、以下にまとめるのは「自分が自分の許容作業量を見誤ったために締め切りに遅れる」こと、「求められている内容に届かない仕事をしてしまうこと」が極力おこらないためにどうすればよいかを考え実践してきた記録。

作業時間を把握したい

(1)毎日の記録ノート

 不安のど真ん中にいる新人動画マンのわたしは、毎日の記録ノートをつけることにした。先の見えない状況を変えるためには、まず締め切りまでに与えられた作業量と自分の作業時間を把握する必要があるとおもったからだ。

 はじめは未経験のことばかりで、自分がどの作業にどのくらい時間がかかるのかが分からない。当然、作業時間を読むことができない。ただでさえ慣れない作業はペースが安定せず、作品やカットによっても違うので、とにかく記録して情報を集めることで自分の傾向把握につとめた。

 自分の作業時間を把握することができれば、それをもとにあるていど明確なスケジュールをたてることができる。提示された期間内にこなせる仕事かそうでないかを事前に判断し、仕事を受ける段階で相談することもできる。

 助け合える仲間や先輩がいれば、作業を進める中で状況を早めに判断し「このままでは間に合わない」が分かるようになり、間に合う段階で相談することができる。早めの相談は自分と周りの負担を軽減する。

 記録ノートは作業時間の把握に役立っただけでなく、今でも当時の作業内容や期間、自分がいつごろ何を考えながら働いていたのかを思い出すためにもとても役立っている。

 

1日の記録内容 

はじめは1日1ページで、書いていたのは以下のようなこと。

 

①ページの上部に日付とおおまかな作業内容。

②ページの左端全体を使って縦に1時間ごとのタイムラインを書いておき、それにそって実際の作業にかかった時間を記録。最初のころは1枚のトレスや中割りが終わるごとに分刻みで記入した。失敗や一発割りの可不可なども。慣れると記録したい時間だけ書くようになった。

③同ページ内に、担当カット全体を把握するための一覧表も作り、終わったらマークを塗りつぶすようにして作業量を可視化。

④作業にすこし慣れてきたらぎりぎり達成できそうな「今日の目標」をたて、済・未済をマーク。この達成度は現段階で自分がどの程度作業時間を把握できているかを知るためにも役立った。予定どおりにこなせると気持ちがいい。

⑤先輩に教わったことやその日の出来事などもメモ。注意されたことはもちろん、たまに褒められて嬉しかったこと、おいしかった食べもの、面白かった会話、何でもメモしておいて教わった内容はあとで別紙にまとめ直し仕事中自分の目につくところに貼った。忘れたりミスしやすい部分の記録からは作業別のチェック表をつくった。

⑥落書きもした。そのとき携わった仕事のキャラクターなどは後々の記憶整理に役立った。

 

 このノート、作業中は常に仕事机の上に開き、ミーティングや食事のお供にもした。

 見直すと、入社2ヶ月目のメモで月ごとの作業量から1日の平均動画枚数を計算していた。今の自分にはまだパターンが掴みきれず何が簡単で何が難しいかの判断もつけられないので、見てくれている先輩に相談、今まで自分がやってきたカットがたまたま簡単なものばかりだったということはないか、などと書いていた。「今日の目標」はそのころから書き始めている。

f:id:ahirutoinu:20200805181540j:plain

▲書き方が定まらない初期。

f:id:ahirutoinu:20200805181550j:plain

▲入社2年目。慣れてきて1ページに2日分ほど書くようになり、その他使い方が改良されてきた。

 

 ノートの最後のページには、記録をつけた期間の仕事内容を一覧にまとめた。これは期間中の仕事内容把握に加え、目次のような役割も果たした。表紙には年月日と何冊目のノートであるかを書いた。1年に1冊ほどのペースでノートは増えていった。

f:id:ahirutoinu:20200805181629j:plain

▲目次がわりの最後のページ。

 作業に慣れて分刻みの記録が必要なくなってからは、②を省略し1ページに数日分の記録をつけるようになった。簡易な記録でも、何年か経つとすべてを忘れている自分にはかなりありがたいものになっている。

 これらはあくまでわたしがやりやすいようにしていただけのもので、いまも模索を続け、必要に応じて記録方法の改良をおこなっている。

 

(2)記録方法の改良

 手探りだったノートのつけ方は少しずつ改良することで、より使いやすいものになっていった。特におおきく変化したものを下に記す。

 

①担当カットの一覧表をノートに直接書き込むのではなく、付箋や紙に書いたものを貼るようにして、作業が何日もにわたりページをめくった場合でも表を移動してその日のページで確認できるようにした。これをそのままノートの最後のページにまとめることもできた。

②日数のかかる仕事では進んだ分の塗りつぶしの色を作業日によって変え、色と日にちをメモするようにし、何日にどのくらいずつ作業が進んだか分かりやすいようにした。

 

 間違いやすい自分には「書きやすい」「見やすい」形が重要で、それを探りながらノートに記録を集めることで自分の作業時間と量が、ムラも含めて見えるようになってきた。 加えてめんどうくさがりでもあり、慣れてくるとしっかり丁寧に記録する部分と力を抜く部分が出てくる。その時作業に必要な内容が満たされていて、後から最低限の情報が分かればそれでいいのかもしれない。

f:id:ahirutoinu:20200805181608j:plain

▲作業量が増えると色分けもカラフルに。1日の記録はだいぶ適当になってきた。

 

 ただし、ある程度の予測をたてて仕事をうけられるようになってきても油断できない。作業にかかる時間はやはり作品やカットその他様々な要素によって違うのだし、自分との相性や得意・不得意もある。色々な作品や仕事の数をこなし記録を残していかないと傾向を把握することはできず、はじめは仕方のないことで、うまくいかないときはその理由を探って対策を考えるしかないのではないかとおもっている。先の見えない不安はすこしずつ減っていく。

 うっかり数を間違えるか、失敗するか中々うまくいかないかなど、いつ何があるか分からないのは一生続くので、予測を立てるときは常に余裕をもっておきたい。自分の心の余裕のためだ。

把握と予測をより的確にしたい

(1)作業時間を予測して仕事をうける・進める

 様々な作業にかかる自分の時間がある程度見えるようになったら、いくつかの要素から計算してより的確な予測をたてることで、量の多い仕事でも不安になりすぎずコントロールしやすくなった。以下は主にわたしが数十カット単位で引き受けた原画作業をする際の、現段階での記録。

 

予測によく使う3つの要素

①担当の全体カット数

②兼用をまとめた場合のカット数

③それぞれの作業量を10段階でおおよそ予想したもの

 

 ①と②のカット数は数として確実だが、それぞれの作業内容には差があり、カット数が同じでも内容の重さによってはかかる時間がまったく違う。

 ③の作業内容で計るとスケジュールを均等に割振りやすいが、あくまで予想のため実際に作業をするとズレが生じる場合が多々ある。経験値が増えるほど正確さは増すが、わたしは自分が信用しきれない。

 

 それぞれ一長一短で、ひとつの要素のみからたてた予想は崩壊しやすくあまり安心材料にならない。それぞれの要素を、与えられたスケジュールから余裕分の数日を引いた作業日数で割って見比べることでようやく1日に必要な最低限の作業量が見えてくる。それが自分のこなせるものかどうかを判断し、できる範囲の仕事をうけるようにしたい。

f:id:ahirutoinu:20200805181616j:plain

▲3つの要素で計算しながら進めていた仕事。

 

(2)1日の目標作業量と流れ 

 こなせる量の仕事を受けたら、次に確実に締め切りを守るため、まず1日の目標作業量を決める。その後は1日ごとに、当日こなす目標作業量を満たすカットを決めて作業する。

 よくやるのは、1日の始まりにとくに大変なカットをまずひとつ。あとは普通のものをやって余った時間で簡単なものを進めるか、気分転換に簡単なものをやってから普通のものを進めるなどする。流れは作品や気分に左右されることも多い。優先カットが定められていない場合は、1日の目標作業量さえクリアしていれば自由にやりやすく進めたい。

 数日ごとに残っているカットをさらに計算しなおして、予定と実際の進捗にズレがないかを確認する。問題があれば修正する。これを繰り返すことで、だいたい締め切りに余裕をもって作業を終え、確認に力を入れることができる。ミスの多いわたしは提出前の確認がとても重要。

 

(3)担当作業全体の把握

 とにかく分かりやすく全体を把握したいわたしは担当原画カットのサムネイル入り一覧表を作ったこともある。視覚での認識が役立つわたしには合う方法だった。

 今はほぼデジタル作業で、自分が描いた短編絵コンテの演出と原画を担当するという仕事の受け方が多い。担当する仕事が増えると、その分全体を把握するための要素も多く必要になった。

 この仕事スタイルでは、絵コンテがサムネイル一覧表のような役割をしている。終わったカットはコンテと、一覧表にそれぞれ色を塗る。

 それとは別に表計算ソフト(Numbers)を使い一覧表を作って、各カットの作業終了時に動画枚数、秒数を記入しておくことで、残りカット数や全体の秒数、動画枚数を確認できるようにしている。予想との+-値も可視化して精度の向上をはかる。原画作業の場合は作業に入る前に1カットずつ頭の中で動かして動画枚数の予測もたてているが、これはまだ+-の振り幅が大きい。正確になってきたら、作業時間を予測する要素のひとつとして使えるかもしれない。

 最近は予測によく使う要素の③、「それぞれの作業量を10段階でおおよそ予想したもの」もデータとして記入するようにしたので、自分で計算をしなくても随時確認ができるようになり助かっている。

f:id:ahirutoinu:20200805181639j:plain

▲Numbersでの管理表。改善の余地が多い。1日の作業量まで記録できるようにしたいが、パッと目に入る情報が多すぎると混乱するので減らせるものを分けるなどしたい。

さいごに

いまも新しい仕事や、やったことのない仕事のはじまりはいつも不安で、そのたび試行錯誤で記録をつける。自分のことは自分の経験や体験からしか分からない。苦手なことは知っておきたいし、変えるのが難しくても補う方法を考えながら生きていきたい。

 約束どおりの内容と期間で仕事をこなし続けることは、相手の信頼と自分の自信につながるはずだ。そうであってほしい。わたしはこれからもずっと間に合うアニメーターでいたい。

【追記】生活に必要なおかねと確定申告

 仕事を続けるために重要なことのひとつに、生活に必要なおかねを確保することがある。安定した固定給で働けたら何よりかもしれないけれど、上京と一人暮らしをして完全出来高制で働くことを選んだわたしは収入についてよく考える必要があった。

 「受ける仕事の単価」×「1ヶ月にこなせる量」が、「1ヶ月生きるのに必要最低限の金額」を下回ってしまうと、別に収入がないかぎり働きながら貯金を減らしていくことになる。続けるためには必要なお金をしっかり把握したうえで、最低限それに足る仕事をこなしていかなくてはならない。

 一般的に動画の作業単価は低く、完全出来高制の動画だけで食べていくことはむずかしい。そのためわたしは動画以外にも会社のイベントで着ぐるみに入ったりグッズ販売の手伝いをしたり、デジタルで美術の着彩をしたり、そのとき自分にできることを色々とやらせてもらい少しでも収入を増やしながらアニメーションを学んだ。

 

 会社で学ぶことは新鮮で面白いことばかりだった。新人動画マンのわたしはたくさんのひとに支えてもらって何とか生きていた。しかし最低限の生活を長く続けることは心の健康によくない。3年以内に食べていけるようにならなかったらやめるつもりでいた。期限内で早く不安から抜け出すためにも記録ノートは役立ったのだとおもう。生活のためにこなすべき作業の把握と効率化。

 いくつかの会社に出向させてもらい、そこで学ぶことも非常に多かった。アニメーターの育成事業に動画や原画として参加したりもしながら、色々なことを少しずつ覚え、できることを増やした。どうにか生活ができるようになったいまも様々な面でたくさん助けてもらって生きている。アニメーションはいつまでも分からないことばかりでほんとうに楽しい。

 

 フリーになってから、どんなものかよく分かっていなかった確定申告の大切さを知った。仕事をするためにかかったおかねを項目別に分類・記帳して集計し経費として税務署に申告することで、払いすぎた税金があれば返ってくるのだけれど、申告できるかたちにするまでがややこしい。ゼロからはじめたときはまず何が経費として扱えるか、それを形式に従ってどう分類するかも分からなかった。必要そうなものをとにかく全部とっておき、青色申告会のサポートを受けて申告を終えた。

 最近ようやく自分がアニメーターとして働く上でかかる経費と、よく使う分類項目の傾向を掴み始めている。これが分かるとあらかじめ必要なものだけ残し分類しておくことができるので日々の記帳が楽になる。次の申告を終えたあたりでまたまとめておきたい。収入と必要経費をしっかり把握しておくことは自分のためになる。

ヌメ革のメガネケースを手作り(試行錯誤)

始めたばかりのレザークラフト

試行錯誤してメガネケースをいくつか作ったので、反省点や作業工程を忘れないようまとめてみました。

 

 もくじ

 

完成品

f:id:ahirutoinu:20190531133555j:plain

完成したメガネケース。
仕上がり外形サイズ 7×16×4センチ程です。

f:id:ahirutoinu:20190531133620j:plain
中でメガネが安定するよう、鼻当てもつけました。

 

使用した素材

ヌメ革(タンニンなめし/厚さ2ミリ)

・ヌメ革(ハギレ/厚さ1ミリ)

縫い糸「職人」(ポリエステル100%/#8/715)

・強力薄型マグネットホック(14ミリ/アンティックゴールド)

・両面カシメ(小タイプ直系6ミリ/最適な生地の厚み3ミリ/アンティックゴールド)

クラフト染料(コードバン/焦茶/黄/茶)

レザーコート(クラフト社)

トコノール

 

※クリックすると販売か紹介ページに飛びます。いただきものに加え、ユザワヤ、オカダヤ、ネットショップなどで購入しました。

作業工程

(1)形や色決め

色々なメガネケースを見ながら、誰がどのように使うかを考えて形や色を決めます。自分は「使いやすくて必要最低限のシンプルなデザイン」が好みです。

はじめからいくつか作るのを決めていたこともあり、今回は一枚革でできて縫う部分が少ない形を選びました。持ち歩く際に場所を取らないよう、なるべくメガネにフィットする形です。

よく使うマグネットホック取り付け部分の裏を隠すのと補強のため、部分的に革のハギレを取り付けます。

 

(2)型紙づくり(失敗した第一号)

色々と参考にしながら型紙を作ります。画用紙に鉛筆で描いてカッターで切り取り、組み立てて様子を見ながら調整します。

それでも第一号として実際に革で作ったものは、本体の形に対して蓋の横幅が広すぎたり、前部分が大きくメガネの出し入れがしづらかったりしました。

f:id:ahirutoinu:20190530142012j:plain

f:id:ahirutoinu:20190530142025j:plain

上の写真は、第一号が出来上がったばかりの状態です。

ここから不要な部分を切り取って調整しました。

f:id:ahirutoinu:20190530143002j:plain

f:id:ahirutoinu:20190530143014j:plain

これを第二号以降の型紙に反映し、ケース自体の横幅も使いやすさを重視して一回り大きくしました。

 

(3)大まかな革のカット

必要な革を、少し大きめにカットします。

(ギリギリや、カットしてから染色するとコバや裏に色が付いてしまいやすかったです。)

f:id:ahirutoinu:20190529222729j:plain

 

マグネットホックの補強部分は、第一号では本体と同じ厚さ2ミリの革を使いましたが、重ねると厚くなりすぎたので、第二号からは厚さ1ミリのものを使用しました。

 

(4)染色

今回使用した革はあっという間に水分が染み込むものでした。

ムラになりにくいよう、最初に水を表面の全体に塗って濡らしてから染料を塗ります。

縦、横と重ね塗りをするとムラが目立ちにくいです。

濡れている時はとても色が濃いですが、乾くと結構色が変わります。

f:id:ahirutoinu:20190529224148j:plain

クラフト染料を混ぜて色を作っています。

(メガネケース本体と鼻当ては「コードバン:焦茶」「2:1」

補強部分は「黄:茶」「1:1」くらいで混ぜました)

 

(5)染色部分の仕上げ、床面磨き

染料が乾いたら、仕上げにレザーコートを塗ります。いただいた艶ありのものを使っていますが、マットタイプのものもあるようです。

床面にはトコノールを塗ります。最初の頃は塗っていなかったのですが、塗るのと塗らないので全然違います。磨いて乾くと毛羽立ちがなくなり、つやっとして丈夫になります。扱いやすいボンドのような感じです。

ヤスリを使った後などは特に必須な気がします。

 

染料はハケで、レザーコートは布で、トコノールは指やヘラで塗った後に、ガラス板の代わりに100均で買った四角い陶器のコースターのふちで磨いています。今のところ仕上がりには問題ないように思います。

自分は色々待ちきれず、染色段階から何度もドライヤーを使用して乾かしたりしています。

(6)革のカット

しっかり乾いたら、型紙に合わせて革をカットします。

型紙は画用紙のまま上に重ねてクリップで固定しながら切っていますが、厚紙やプラボードに重ねるなどして厚みと硬さを出した方が切りやすそうです。

この時に、型紙に合わせて必要な部分にアタリの穴をキリで空けておきます。

f:id:ahirutoinu:20190529225705j:plain

カットには、オルファの別たち 56Bを使用しています。

最初は普通のカッターを使っていたのですが、この形はとても使いやすいです。革は厚みがあり仕上がった時に切り口が見えることも多いので、切れ味は重要な気がします。

 

(7)縫い穴のガイドラインを付けておく

カットが終わった段階で、皮革用ネジコンパスを使い、革の端の縫う部分(表)に溝を引いておきます。今回は3ミリで溝を引きました。

これをガイドラインにして、後から菱目打ちという器具を使い縫い穴をあけます。

(写真を忘れて別で撮ったので革の色が違います)

f:id:ahirutoinu:20190530132204j:plain

f:id:ahirutoinu:20190530132329j:plain

 

(8)部品の取り付け

革のカットの時に付けておいたアタリの穴を使って、部品取り付け用の穴をあけます。

今はキリで地道に穴を広げカッターで不要な部分を切り取っているのですが、レザーパンチ等を使用した方がよさそうです。

穴があいたら、両面カシメを使って本体と鼻当てをくっつけます。

カシメやホックなどの部品には、形に合わせた打ち具があり、使わないと丸い頭がつぶれてしまいます。

今回使用したカシメは、布を合わせた厚みが3ミリまでのものでした。

f:id:ahirutoinu:20190530132851j:plain

2ミリの革を2枚重ねてくっつけるので、そのままだと4ミリになり、すぐに外れてしまいました。なので本体と鼻当ての穴付近をそれぞれカッターで削り厚さを調節しています。

マグネットホックの片方も、必要な穴を開けて取り付けます。

 

(9)縫い付け部分の接着

縫い付ける部分の端にボンドを塗り、乾くまでクリップで挟んで固定します。ボンドを塗る部分には、カッターで傷を付けておくとしっかりくっつきやすいです。100均の工作用ボンドが使いやすいので使っています。

f:id:ahirutoinu:20190529230829j:plain

 

(10)縫い合わせ

ボンドが乾いたら、縫い穴用のガイドラインに沿って菱目打ちで縫い穴を開けます。

蝋をつけた糸を使い、縫い穴を使って縫い合わせます。

縫い始めと縫い終わりは2目ほど返し縫いをし、最後は裏側で糸を数ミリ残して切って、糸をほぐしてボンドでくっつけます。

写真は最後の糸始末の様子です。

f:id:ahirutoinu:20190529231540j:plainf:id:ahirutoinu:20190529231559j:plain

 

(11)蓋パーツの取り付け

蓋につけるマグネットホック用の革に穴を開け、マグネットホックを取り付けます。

まずはボンドで蓋に接着し、乾いたら縫い穴を開けます。

ここの縫い糸は模様としてしっかり見えてほしいので、仕上がりが綺麗になるよう縫い穴あけにはキリを使用しました。(重ねた革の厚みが厚く、菱目打ちを使うと大きくひし形の穴が開いてしまうので、糸が見えづらくなりました。)

 

(12)仕上げ

f:id:ahirutoinu:20190529215621j:plain

全ての部品取り付けと縫い合わせが終わりました。

ヤスリを使って形の微調整をし、コバにトコノールを塗って磨きます。

ヤスリは100均のスティックヤスリを使っています。

 

蓋を閉め、しっかりと形の癖を付けたら完成です。

f:id:ahirutoinu:20190531133555j:plain

第一号を自分用にし、プレゼントを含めて合計5個のメガネケースを作りました。

蓋部分に使用する人の名前を刻印しています。

 

第一号(試作)の失敗と改善のまとめ

 

完成後に改善できた失敗

×蓋の横幅が大きすぎて、本体の形に合わない。

→切り取って蓋の横幅を狭めました。

 

×前面が大きすぎてメガネの出し入れがしづらい。

→前面を切り取ってマグネットホックに支障のない範囲で低くしました。

 

次から改善した失敗

×本体の横幅がピッタリすぎてメガネの出し入れがしづらい。

→本体の横幅を1センチ大きくしました。

 

×鼻当てが小さく薄いのですぐに歪み、ケースの形がうまく付きづらく、

真ん中がへこみすぎてメガネの出し入れがしずらい。

→鼻当ても2ミリの革にし、長さを伸ばして立ち上がるサイズを大きくしました。

 

×マグネットホック部分が大幅に浮き、全体の厚みが無駄に増えてしまった。

→補強に使う革を薄いものに変え、マグネットホックは薄型のものに変更しました。

 

×カシメ用の打ち具を使わなかったので丸い頭がつぶれてしまった。

→カシメのサイズに合わせた打ち具(400円弱)を、カシメと一緒にユザワヤで購入して使用しました。

 

×ホック補強用革の縫い穴あけに菱目打ちを使用したら、穴が大きすぎて糸が綺麗に見えなかった。

→この部分の穴開けはキリで行うことにしました。

 

×本体上部から縫い始めたら、折り目が近い下の方が開こうとする力が強く、縫い合わせ部分に隙間ができてしまった。

縫い始めを下部からに変更し、しっかり固定して引っ張りながら縫うことにしました。

 

×染色前に床面のトコノールを塗ったら表面にも少しトコノールが付いてしまい、その部分がうまく染色できずムラになった。

→染色からするようにして、反対側に余分なものが付かないよう気を付けます。(適量を乗せて伸ばすようにして大きくはみ出さないようにする、下に敷いているチラシが汚れたらすぐに取り替える、等)

 

未解決の失敗

×レザーコートが白っぽくムラになった。

→未解決でまだ試行錯誤中です。使った布が悪かったのか、染料が乾ききらないうちに塗ってしまったのか、レザーコート自体が古くなってしまっているのか…?ハケを試したらよりムラが付きやすかったです。

2Dアニメーション制作ソフト「TVPaint Animation」の仕事・個人での使用記録

仕事や趣味でアニメーションを描くとき、TVPaint Animationというソフトを使いデジタルで作業しています。

しばらく使っていて個人的にも購入したので、使い心地等を記録としてまとめてみました。

 

 もくじ

 

TVPaintとは?使い心地は?

TVPaintは、デジタルで2Dアニメーション制作をすることができるソフトです。

自分は元々、紙で作業をしていたアニメーターなのですが、TVPaintは紙で描く感覚に近く直感的な作業をすることができます。タイムラインやツールの感覚はAdobe製品に似ているような気がします。

描いた動きをすぐに確認することができ、何パターンかを試してみたりも簡単にできます。

f:id:ahirutoinu:20190205150318p:plain

▲作業画面

f:id:ahirutoinu:20190205150502g:plain

▲完成したアニメーション

 

元々ペンタブレットに慣れていたこともありますが、1ヶ月ほど使うと、紙より早く作業ができるようになりました。デジタルならではの便利さや面白さがたくさんあり、個人的にもソフトを購入し使用しています。

スタンダード版とプロ版の二種類があり、プロ版では絵コンテ作りから作画、仕上げ、撮影まで、ひとつのソフトでアニメーションが完成させられるようになっています。

自分が今使っているのはスタンダード版ですが、作画や簡単な着彩だけする分には十分です。

個人〜少人数でのアートアニメ制作に特に向いているソフトではないかと今の所は感じています。

 

これまでにTVPaintを使用した仕事

「カラフル忍者いろまき」で動画作業を4ヶ月ほど、

「ピッグ 丘の上のダムキーパー」で二原動画作業を4ヶ月ほど、

自分が主導となったものでは ふるさとめぐり日本の昔ばなし「屋久島の山姫」で初めて、作画と仕上げ全てにTVPaintを使用してみました。

はなかっぱでは一話分(約4分)の原画を描く際にもTVPaintを使用し、データとして書き出してからデジタル動画や仕上げをしていただきました。

 

作画から仕上げまでTVPaintを使用した短編アニメ制作の記録

社内では初めて、作画と仕上げ全てにTVPaintを使用して作ったアニメーション「屋久島の山姫」制作時の記録です。

自分は絵コンテ・キャラクターデザイン・一部原画・作画監督・美術と、TVPaintに関する作業やりとりを担当しました。

f:id:ahirutoinu:20190205153335j:plain

▲完成画面

 

作品概要・スタッフ

10分弱の映像で112カット、動画枚数約1000枚。

原画・動画は自分含め5人、仕上げは2人での作業でした。

(仕上げの方以外はTVPaint使用経験者)

 

専用の注意事項を作成

初めての連携作業用に注意事項を作成し、作業者の意見をもらって追加・更新しその都度共有しました。主な内容はブラシのカスタムや色、ファイル管理、レイヤーの名付け方や構成を統一するためのものと、単純な作画注意事項やシートの書き方についてです。

今回は原画の線がそのまま仕上げにまで使われる方法を選んだので、原画の段階で線や色をある程度統一する必要がありました。線は常にアンチエイリアスありです。

f:id:ahirutoinu:20190205151051j:plain

▲実際に使用した注意事項の一部

 

試行錯誤しつつではありますが、少人数での制作では、独自のルールでも大きな問題が出ることなく作業を終えることができました。

が、作品や仕事によってルールが変わると作業者の余分な負担が増えますので、将来的にはできうる範囲で大きく統一された方が良いのではないかと思います。

撮影さんとの連携は、Adobe  aftereffectへの書き出し・読み込みスプリクト(TVPaintの日本語ユーザー専用フォーラムで配布されています)を使用しました。

 

TVPaintのサポートについて

TVPaintを会社で導入するか迷った際には、担当の方が会社へきてみんなの前で実際にソフトを触りながら、できることを色々と教えてくれました。

個人で使用するようになってからも、Photoshopで使用しているようなブラシが欲しくなり相談したところ、イメージに近いブラシをカスタムで作ってくださいました。

公式なガイドブックなどはまだないようですが、サイトのマニュアルは現在も日本語訳バージョンの公開が少しずつ進んでいます。

(今年の2月に行われたACTFに参加されており、そこで聞いた話では3月あたりには拡張ブラシ機能についての詳しい説明を公開できるのではないかとのことでしたので、楽しみにしております)

 

現在の個人作業環境

iMac(OS High Sierra バージョン10.13.6)

プロセッサ3.4GHz

メモリ8GB

 

ペンタブレット

Wacom Intuospro PTH-651

 

使用ソフト

TVPaint Animation11

現在の金額は公式サイトの【ストア】で確認できます。

自分が購入した段階ではスタンダードが6万円強、プロ版が16万円強ほどでした。

 

※「ふるさとめぐり日本の昔ばなし」は「ふるさと日本の昔ばなしセレクション」に名前が代わり、現在もテレビ東京系列で朝10:30〜放送中です。

壁の一部を、マグネットも付けられる黒板にしました

f:id:ahirutoinu:20190108200051j:plain

東京の端にある賃貸の一軒家。玄関から入ってすぐ、階段収納の上の壁部分がちょうどいい大きさで木枠に囲まれています。

他は壁紙が張り替えられていますが、ここは塗料のままでした。

ここを黒板にします。

 

 もくじ

  

現状維持か、塗装塗装か?不動産屋さんに相談

現状維持できるよう先にパネルをはめようかとも思いましたが、ダメ元で不動産屋さんに確認してみたところ、直接塗装してもよいと許可をいただけました。

(元々、賃貸だけれど古い家なので好きにしていいとは言ってくれていました。)

 

作業工程

(1)塗装したくない部分をマスキングする

f:id:ahirutoinu:20190108200641j:plain

大きさは横71センチ、縦84センチ、木枠の奥行きは2センチ程度です。

マスキングテープと新聞紙で、塗装したくない部分をマスキングします。

電気カバーもそのままマスキングしました。

(写真はすでにマグネット塗料を塗ってあるので黒いです…)

 

(2)マグネット塗料を重ね塗りする

マグネットが付けられるように、まずはマグネット塗料を塗ります。

マグネット塗料は重い塗りごこちで、大きなところは大きな刷毛で塗り、隙間を小さな筆で塗ります。

 

塗っては乾かし、塗っては乾かしで3度重ね塗りして、購入したマグネット塗料がちょうどなくなりました。

マグネットのつきが少し弱いので、4度重ねた方がよいと思います。

(場所によってはマグネットがずり落ちてきてしまいます。)

 

(3)仕上げの黒板塗料を塗る

f:id:ahirutoinu:20190108201034j:plain

マグネット塗料がしっかり乾いたら、仕上げの黒板塗料を塗ります。

こちらは二度重ね塗りしましたが、塗料は半分以上余っています。

 

(4)マスキングテープを剥がして仕上げ

しっかり乾いたら、慎重にマスキングテープを剥がし、仕上げに隙間を細い筆で埋めて…

f:id:ahirutoinu:20190108201241j:plain

完成です!

 

8ヶ月後

去年の5月に作ってから8ヶ月ほど経ちますが、今も問題なく使えています。

ちょうどいい場所にちょうどいいスペースがあったおかげで、大活躍の黒板です。

カレンダーを貼り、予定や買い物リストを書き込んだり、レシートを張っておいたり、季節のイラストを描いたりしています。

f:id:ahirutoinu:20190108202819j:plain

もともと木枠があったので、チョークや黒板消しはそこへ乗せています。

セリアで購入した小さな黒板消しがぴったりで、かわいいです!

 

今回使用した塗料

www.amazon.co.jp

www.amazon.co.jp

女木島の猫

瀬戸内海にある女木島。香川県高松港から船で20分ほどで行ける小さな島です。そこで、小さな猫たちに出会いました。

 

 もくじ

 

女木島に行く 

去年の10月に香川ひとり旅をした際、男木島に泊まろうと思い立っていくつかの宿へ電話をかけたのですが、どこも全滅。

近くの女木島の宿にかけてみたところ、隣なら営業しているよと教えてもらった「鬼旬」という民宿へ泊まることになりました。

f:id:ahirutoinu:20180119222436j:plain

女木島は鬼ヶ島ともよばれているそうで、島に着くと鬼の人形がおでむかえしてくれました。

夏は海水浴場になるらしく、広い砂浜が続いています。

海を端まで歩いたあと、反対の山の方に登って行ってみるとイノシシ注意の看板がありました。

海を渡ってきて繁殖したそうです。

 

2匹の子猫に出会う

民宿に戻ると、入り口に2匹の子猫が座っていました。

数日前から急に居ついてしまい、かわいいけれど飼えないので宿の方は困っているそうです。

少し大きめの子と、小さな痩せた猫が2匹。

大きな子は観光客に餌をねだってついていきますが、小さな子は潮風に吹かれてふらふら歩き、すぐに宿へ戻ってきます。

 

膝の上で眠る猫たち

夕方、宿の外に出てみるとまだ猫たちがいました。

f:id:ahirutoinu:20190530153359j:plain

ベンチに座って見ていると2匹とも膝の上に乗ってきて、そのまま3時間眠っていました。雨が降り始めて肌寒くなっても動けませんでした。

f:id:ahirutoinu:20190530153352j:plain

けられる小さい方。

途中、小さな子がむくっと起きあがって離れていったので、そのままどこかへ行ってしまうのかと思ったのですが、砂浜でうんちをして戻ってきて、何事もなかったように膝の上で眠りました。

 

一緒に暮らしたいけれど…

いつか出会いがあったら猫と暮らそうと思い、ペット可の建物に引っ越してから1年ほど経っていたときのことでした。

これは出会いかもしれないと思い、民宿の方にちらっとお話ししてみたら、「連れて帰って~」と言ってくれました。

けれどそれから数日間、高知の方へ行く予定もあったのでひとまず別れることに。東京へ戻るときにもう一度寄ってみて、まだいたら連れて帰ろうと決意しました。

 

再び女木島へ

数日が過ぎて帰り道、キャリーケースを持って女木島に渡ってみると…いました!

相変わらず懐こく寄ってきます。

2匹とも連れて帰りたいですが、いきなり2匹と暮らすのは難しく、宿の方とも相談して小さい子だけ連れて帰ることにしました。

 

猫たちのその後

小さな猫は、家につくと、すぐに膝の上に乗っておりなくなりました。

民宿の名前から「旬」をもらい、ゴロゴロとしきりに喉を鳴らすのでゴロも入れ、「旬吾朗(しゅんごろう)」と命名

f:id:ahirutoinu:20180119223515j:plain

ひとまず病院へ連れていき、耳ダニの治療や予防注射をしました。

病院で診てもらうと、生後3ヶ月と言われ、たまたま自分の誕生日のあたりだったので同じ誕生日ということに。

 

最初は1.5キロだった体重が今は3キロに増え、おしゃべりで食いしん坊です。

f:id:ahirutoinu:20180119222827j:image

そして初めて出会ったころと変わらず、ほぼ常に膝の上にいる甘えん坊です。

 

しばらくして宿の方から連絡があり、もう1匹も地元の人が連れて帰ったそうで、写真が送られてきました。

時々宿の方と連絡をとりあい、旬吾郎の成長報告などをしています。

また、島に行きたいです。

Macを「El Capitan」にバージョンアップしたら「Photoshop cs6」で「⌘Z」が使えなくなった!けど解決しました

 もくじ

 

Macのバージョンアップで⌘Zが使えなくなった?

Macを OS X El Capitan にバージョンアップしてから、adobe製品 Photoshop cs6 のショートカットキーが反応しづらくなり困っていました。

特に⌘Zが効かないことが多く、ほぼ使えない状態。Photoshopを初期化して起動してみたりと色々試してもだめだったのですが、数ヶ月たってあっさりと解決しました。

 

原因はペンタブレットとの相性

原因は使用しているペンタブレットとPhotoshoの相性だったようです。

Wacom社製のペンタブレットを使っている場合に、Photoshopの一部の機能が使用できない問題がadobeで確認されています。

adobeのサイトから、この問題に対応するプラグインをインストールし、それを指定のフォルダ内に移動するだけで解決しました。

 

プラグインのインストールで解決

プラグインの配布ページには、

「この情報は、米国アドビシステムズ社が提供している情報をもとにローカライズし、作成したものです。

日本語環境での動作保証はしておりませんのでご了承ください。」

と表記がありますが、今のところ自分のパソコンでは問題ありません。⌘Zが使えないことが何よりも不便で困っていたので、なおって幸せです。

 Photoshopのヘルプページに詳しい解決方法が載っています。

 

 Photoshopのヘルプページ

「Wacom 社製タブレット使用時にメニューや投げ縄ツールなど一部の機能が使用できない(Mac OS 版 Photoshop)」

ハードディスク使用時ファイルサイズに制限が付く原因はフォーマットらしい

新しく購入したポータブルハードディスクのフォーマット形式を、どれにするか迷った話です。

 

 もくじ

 

ハードディスクの使用目的

ハードディスクを購入した主な目的は、出先で作業をするために必要なデータを持ち歩くことです。

使用する前に、まずは自分が使う環境に合わせてフォーマットをする必要があります。

フォーマットを変えることによって、macWindowsでの読み込み・書き出しの可否が変わったり、扱えるファイルサイズに制限が付いたりします。

 

フォーマットの比較・選択

以下のサイトに分かりやすい比較がありましたので、参考にさせていただきました。

 

NTFS、FAT32、exFATの違いを比較!ポータブル・外付けハードディスクを買う時に確認すべき事とデータ保存の裏ワザ

 

exFATに決めた理由

今回は4種類ほどあるフォーマットの中から【exFAT】を選択しました。

 

【理由】

macでもWindowsでも読み込み・書き出しができる。

●4GB以上のファイルも扱うことができる。

●ほぼ個人での使用のため、ファイルにアクセス権が付けられなくてもいい。

●古い環境では対応していないが、古い環境で使う予定は今のところない。

●一般的なフォーマットであるFAT32との互換性がないが、ハードディスクからハードディスクへの移動予定はない。

 

Windowsでフォーマットする

macOS Xでフォーマットするとクロスプラットフォームでの使用ができないらしく、会社のWindowsを借りてフォーマット。

 

macでフォーマットする場合は

移動→ユーティリティ→ディスクユーティリティからフォーマット。

 

Windowsでフォーマットする場合は

対応するフォーマッタをサイトからダウンロードしてフォーマット。

 

フォーマッタ配布サイト

http://www.iodata.jp/lib/product/i/2107.htm?m=2107